雑録

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【感想】劇場版SHIROBAKO(映画・アニメ)

 

劇場版SHIROBAKO、公開おめでとうございます。

テレビシリーズから5年経ってるとか信じられませんね。

続編あるなら劇場版で劇場アニメ作るのかなあ、なんて思ってたら実際そうなるから面白い。

 

ネタバレは良くないので2段に分けます。

前段は映画本編には触れないようにするダイマなので、まだ映画見てなくて、ネタバレ嫌な人はそこまでで読むのやめてくださいな。

ごちゃごちゃ書いてますけど、単純に面白い!で見に行ってくれればいいんですけどね。

俺は俺の好きを語りたいだけです、はい。

 

 

SHIROBAKO、アニメ制作会社を舞台にした、いわゆるお仕事もの。

テレビ放送当時はもう働いてたから、内容に関してはフィクションだよねってスタンスで見てましたけど、それでもやっぱり現実にハマる部分がある。

それはたぶん、アニメ制作に限らない、働くって中での普遍的なものなんだろうけど、そういうのがすごい、心を打つものがあったんですよ。

 

で、私がSHIROBAKOで好きなところ。

 

仕事って、結局は人が人のために行うこと、仕えるって事なんだと思うんですよね。

別に、社長がいて、雇われてるとか、そういう仕組みの話ではなく。

自分の行った何かは、どこかの誰かの何かにつながっている感じ(BOSSかな?)

私が行ったAという仕事を、受け取るBがいて、それは別に上司・同僚でも、他社でも、誰でもいいんですけど、誰か渡す相手がいる。

 

で、SHIROBAKOって、会社組織の中でそれぞれがそれぞれの立場で最善の”仕事”を尽くしてる。

それはスケジュールを調整する人だったり、絵を描く人やCGを作る人、お金を集めてくる人もいれば、事務処理してくれる人もいる。

こだわりたくて、完成をギリギリまで伸ばそうとする人がいて、作品を完成させなければダメだとネジを締める人がいる。

それぞれの立場で、それぞれの仕事をして、自分の仕事はその一部分だけど、それらが集まって、一つの作品が出来上がる。

このみんなでモノを作り上げてる感じがすごい好き。

 

自分自身、働いてて浮かぶ、(この仕事は何のための仕事なのか)って漠然とした感覚に、一つ腑に落ちる回答を得たんですよね。

全体を支える一部。それは誰かのための仕事。

社会人3年目ぐらい?のときにアニメ見て抱いたこの思想は、今も持つようにしてます。

これから働く人も、働いている人も、誰かが誰かのために働いている姿を見るのって、すげえ大事なことだと思います。

別にアニメじゃなくてもいいけど。ハードルという意味では低いので。

 

 

それからSHIROBAKOは、働いてる”人”たちが良い。

映画で、一線を退いた人たちの言葉が、若者を鼓舞するんですけど、その優しい感じがいい。

あと、おっさんになるほど愛らしいのってなんなんでしょう。

女性のほうがかっこよくて強いですしね。

 

結局、職場なんて人ですわ。

仕事内容がどんなに合ってても、パフォーマンスなんて環境でいくらでも変わりますしね。

それでうまくいかなくて、好きな仕事まで嫌になるなんて目も当てられない。

 

SHIROBAKOで、平岡っていう第一印象すごく悪い男がいるんですが、平岡がダイちゃんになっていくとことか、もう最高ですよ。ナイス・バディ。

人に救われるんですよね、結局、人は。

 

私も救う側でありたいものだし、その時は救われる人でありたいですね

とはいえ、どうしようもないときは、変えられるもの変えるしかないですが

 

 

結果、アニメがもっと好きになりましたよね。

SHIROBAKOのせい(おかげ)で、この監督はあの作品と同じかとか、この人のキャラデザ好きだなとか、この音楽制作会社ならOPEDはタイアップだなとか、オタクとして一段上の楽しみ方というか。

アニメを作ってる人たちを意識するようになった。

EDに表示されていた文字列が、アニメを作った人の名前のリストに変わったのは、SHIROBAKOを見てからなんですよね。

SHIROBAKOを見て、私はアニメ業界のファンになったんですよ。

 

映画は劇場映画を作ってクライマックスですけど、最後の最後、エンドロールを流れるキャスト、スタッフ のクレジットがこの映画の主役なんです。

映画館で、ED中に立ち上がる人がほぼいなかったのは、そういうことなんだと思ってます。

 

 

まあ、だからファンとしては、映画を見ろ、とそれに尽きる。

今は社会情勢があれなんで、健康第一、落ち着いてからでもいいですしね。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、ここからネタバレ、映画の感想

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はーーーーーーーーーーーーーーーーーー

バディ最高。

マジで、今回の映画で一番うれしかったのはここ。

ムサニを離れたタローと平岡が、フリーになっても行動を共にしている!?

なにそれ最高のバディじゃん・・・

一度腐った平岡だから、みゃーもりにかける言葉がいちいち優しい・・・ダイちゃんありがとう・・・

ほんと、タロー、すごい、お前は、いいやつだなあ。

時間がない、修正するか!?の会議でも、観客のこと考えるがどうとか、なにさらっといいこと言ってんの。

他の人が言うと、観客を人質にすんな、なんて話になりそうだけど、タローなら、なんだよな。

 

遠藤くんと、瀬川さん、下柳さんの話もよかったし、遠藤くんの奥さん、最高でしょ・・・

支えられてダメになりたい

へこんでる瀬川さんかわいい。

 

ゴスロリ様かわいい

ジャージかわいい

着替えるまで宮森待たせたと思うとさらにかわいい

今は、原画に専念するゴスロリ様。職人だよ、プロフェッショナルですよ。

 

後輩高橋くん、オタク感好き。

キラキラしてる。

タローほどしつこくない軽い口当たりでありますな。

 

佐藤安藤の制作女子は矢野先輩の教育がよく行き届いてましたね。好き。

佐藤さんは無意識なのか、刺す気満々なのか。

安藤さんもっと出てほしかったのう。

 

本田さん幸せそうだなあ。

アニメのお仕事ものだけど、こういう選択肢もあるってことなんだよね。

 

丸川さん、責任ある立場ってことだもんな。

少し悲しかったけど、べそべそに立ち寄るムサニメンバーの図を想像するとすごくほっこりする。

 

ナベP改めナベ長、仕事してないようで、若者帰した後で葛城さんといろいろ生臭い話してたんだろうし、そんなところを見せないあたり、ナベ長かっこいいのよね。

その裏でベロンベロンの女子2人の怒涛の流れは友情、戦友になっていく感じが好き。

 

杉江さん改め杉G、先輩として後輩のためにできることをしていて、こう歳をとりたいって思うよね。

社会への恩返しっていうかね。

 

稲浪さんと木下監督のやりとりはいいですね。

翻訳したり、ちょくちょく本音が出たり。夫婦か。

 

ふらふらと帰る舞茸先生笑った。運転には気をつけて。

商売敵発言はしびれましたね。

超かっこよくない?

育った弟子にかける言葉がライバル宣言。

ギラギラじゃん。

 

5人それぞれ立場も変わって、視線も変わって、立ち位置に悩んで、それでも向くのは前で、前に進んで。

絵麻の変化が一番だったか。

何があったの怖い怖い・・・

ずかちゃんはいつも問題がすごいリアルなんだよな。

他もそうなのかもしれないけど、声優さんの話は比較的身近なので。

話せるよい先輩って大事よね。

みーちゃんのガーって感じすごい好き。指導に悩むのわかる。わかんねえよな。

人に仕事ふるの苦手なので私も成長しなければならない。

一番感情移入しやすいのはみーちゃんだよなあ。

りーちゃんは優秀っすねえ。

そういやりーちゃんだけ後輩描写がないけど、脚本家ってどうなんでしょう。

師弟関係ならおとうと弟子ができたりするんだろうか。

みゃーもりが、好きなことを仕事にして、って2度、言われた時と言いそうになった時とあったから、ここもテーマになんでしょうけど、正直、理想と現実はあるよね。

好きじゃなくなったとき、好きを疑いだしたとき、屋台骨が崩れそうですごい怖いっすよね・・・

それこそ遠藤くんのような挫折したっておかしくない。

好きのエネルギーは信じてますけど、だけじゃ戦えないですよね

だからまあ、知恵付けるんだと思いますけども。

 

映画の感想はまあそんな感じで。

円盤早く出ないかなー。

冒頭のSDキャラすごくかわいかったので、5分もので日常話やってくれないでしょうか・・・